ブッダの遺言 三十七道品 ヴィパッサナー瞑想 関係

ブッダの遺言、三十七道品とヴィパッサナー瞑想の関係とは?

ヴィパッサナー瞑想は、ブッダが悟りに至ったとされる瞑想だという事はとても有名な話です。

 

そのことはウィキペディアなどで調べてみても、悟りに至る為の最も中心的で最重要な観瞑想という風に記載されています。

 

また、仏教瞑想は「止観」とも言われますが、この「止」にあたる瞑想がサマタ瞑想であるアーナパーナー瞑想で、「観」にあたる部分がヴィパッサナー瞑想だとも記載されています。

 

 

この二つは、ほとんどの場合セットで用いられており、言葉の通り、サマタ瞑想(止行)は心を静める事を中心として、ヴィパッサナー瞑想(観行)は観察する事を中心とした瞑想法という事になります。

 

 

ヴィパッサナーの意味は、物事をあるがままに見るという意味がありますが、これを行うには高い集中力が必要になる為、サマタ瞑想の修行を終えた後にヴィパッサナー瞑想へと移行するという流れが一般的なようです。

 

 

また、このサマタ瞑想に重点を置きすぎてしまうとなかなか悟りが開けないという風にも考えられている為、現代では簡略化されている模様です。

 

S.N.ゴエンカ式ヴィパッサナー瞑想もその流れの中にあるという事のようです。

 

 

10日間の合宿では、ブッダとヴィパッサナー瞑想の関係など、深い所までは説明はありませんので、仏教に興味が無いという場合は全体的なディテールは見えて来ないと思います。

 

 

そこで、ヴィパッサナー瞑想とブッダとの関係性について詳しく調べてみると、仏教用語で「三十七道品」というものが出て来ます。

 

 

これは悟りに至る為の修行法をまとめたもので、釈迦が遺言として修行僧達に

「清浄な行いが長く続くため、多くの人々の利益・幸福のため、多くの人々を憐れむため、人々と神々の幸福・利益のため」に、自分が知って説示してきた、そして、今後もよく保ち、実践・実修すべき「法」
として遺したものだとされています。

 

 

三十七道品」は

 

  • 四念住
  •  

  • 四正断
  •  

  • 四神足
  •  

  • 五根
  •  

  • 五力
  •  

  • 七覚支
  •  

  • 八正道

 

 

という七科から成り立っていて、この中の「四念住」がいわゆるヴィパッサナー瞑想にあたるという事のようです。

 

四種の観想

 

  • 身念住…体をあるがままに観察する
  •  

  • 受念住…受をあるがままに観察する
  •  

  • 心念住…心をあるがままに観察する
  •  

  • 法念住…法をあるがままに観察する

 

 

その他

 

 

四正断

 

四つの努力

 

  • 已生悪断…すでに生じた悪は除くように
  •  

  • 未生悪令不生…いまだ生じてない悪は生じないように
  •  

  • 未生善令生…いまだ生じていない善は生ずるように
  •  

  • 已生善令増長…すでに生じた善は増すように

 

 

四神足

 

四つの自在力

 

  • 欲…すぐれた瞑想を得ようと願う
  •  

  • 精進…すぐれた瞑想を得ようと努力する
  •  

  • 念…すぐれた瞑想を得ようと心を集中する
  •  

  • 思惟…すぐれた瞑想を得ようと智慧をもって思惟観察する

 

 

  • 五根

 

五つの能力

 

  • 信根
  •  

  • 精進根
  •  

  • 念根
  •  

  • 定根
  •  

  • 慧根

 

 

五力

 

五つの行動力

 

  • 信力
  •  

  • 精進力
  •  

  • 念力
  •  

  • 定力
  •  

  • 慧力

 

 

七覚支

 

七つの悟りを構成するもの

 

  • 念…身・受・心・法の状態を観察、気をつけていること
  •  

  • 択法…法を調べること
  •  

  • 精進…努力
  •  

  • 喜…修行を実践することで生まれる喜び
  •  

  • 軽安…心身の軽やかさ
  •  

  • 定…心を集中して乱さない
  •  

  • 捨…対象への執着がない状態

 

 

八正道

 

八つの正しい行い

 

  • 正見…正しい見解
  •  

  • 正思惟…正しい考え
  •  

  • 正語…正しい言葉
  •  

  • 正業…正しい行為
  •  

  • 正命…正しい生業
  •  

  • 正精進…正しい努力
  •  

  • 正念…正しい念慮、気づき
  •  

  • 正定…正しい集中

 

 

ヴィパッサナー瞑想合宿では瞑想と同時に講話の時間が設けられていますが、ここに書いたような事を簡略化した形でまとめている物を学ぶものだったのだなと改めて理解しました。

 

 

ヴィパッサナー瞑想に取り組むからには、悟りを追求するという気持ちは当然持っていると思いますが、その道を極めるには仏教の本質を学ぶという事も避けては通れない道だと思いますので、宗教としての仏教では無くとも、法としての仏教は学ぶ必要があるのかなとも思います。